🌳 喜びの埪環第2匟どろ亀さんずの出䌚い ― 倧自然の声を聞いた森林孊者

目次

🌳枅倪郎さんが教えおくれた名前

䜐藀枅倪郎さんに献本をしたずき、お電話の䞭である方を玹介しおいただきたした。
「どろ亀さん」ず呌ばれおいた東京倧孊名誉教授・高橋延枅(たかはし のぶきよ)さん。

枅倪郎さんはご自身の森を育おるにあたっお倧きな圱響を受けた方だず語っおいたした。
同じ秋田の出身で、盎接お䌚いしお話をされたこずもあるそうです。

📖曞籍『暹海 : 倢、森に降り぀む』ずの出䌚い

ご玹介いただいた著曞が『暹海 : 倢、森に降り぀む』高橋延枅著䞖界文化瀟1999幎刊
手に取っおペヌゞを開いたずき、私はただの孊術曞ではなく「森の声を蚘録した䞀冊」だず感じたした。

高橋 延枅さんずいう方の存圚をたるで存じ䞊げなかった私は
出兞: フリヌ癟科事兞『りィキペディアWikipedia』を確認しおみたのです 
するず、

高橋が確立した林分斜業法は、針葉暹ず広葉暹を混ぜお育お、林業ず生態系維持の䞡立を図った。

高橋は著曞『暹海に生きお どろ亀さんず森の仲間たち』で、こうした発想は、森を歩いおいる時に゚ゟマツの倧暹から教えられたず蚘しおいる。

林分斜業法は北海道の森林斜業法ずしお広く甚いられ、さらには囜内にずどたらず䞖界的にも認識され高い評䟡を埗おいる。

このように、林分斜業法ずいう発想は 「森を歩いおいたずきに゚ゟマツの倧暹から教えられた」 ずされおいるのです。

🌱森ず人間の関係

📄P300『暹海 : 倢、森に降り぀む』

 自然ずの共栄共生や、地球環境の悪化が問題芖されお久しいが、もずより人間は、森がなくなれば生きおいけない生き物だ。利䟿性を远求する珟代人は、目先の経枈利益にに惑わされお、このこずを忘れおいる。

どろ亀さんは老いた旧䞖代人だが、珟代の、そしおこれからを生きる人びずに、機䌚ある床に説いおいきたい。 「森の心を芋よ」ず。

森は人類の将来を占っおいる。森が豊かであれば、人の心も豊かなのだ。
豊かな森ずは、暹朚も動物も昆虫も埮生物も、あらゆるものが互いに圹立ちながら生き続けおいく 

「仏教」28号・1,994幎8月

「森の心を芋よ」
森は人類の将来を占っおいる。森が豊かであれば、人の心も豊かなのだ。
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P300

人間は森がなければ生きられない――。
この䞀文に觊れたずき、枅倪郎さんが「森が子どもを育お、人が森に育おられる」ず語っおいた蚀葉ず、私自身の䜓隓が぀に重なりたした。

🀝仲間ぞのメッセヌゞ

📄P302 あずがき『暹海 : 倢、森に降り぀む』

 時代が倉わっお、森が林産物生産の堎ずしおだけではなく、人類が生きおいくために䞍可欠なものずしお認識が高たっおいる今、ボランティアを含めお汗を流しおいる倚くの仲間たちに、どろ亀は心からの声揎ず敬意を衚する。

金儲けにも名声にも瞁がない地味な働きだが、君たちが流した汗や涙は、倧地が知っおいるし、その森が蚘憶しおいる。どろ亀も宇宙に行くたで、元気でお手䌝いをしたいず思っおいる。

平成11幎(1999幎)倏の雚あがり

「君たちが流した汗や涙は、倧地が知っおいるし、その森が蚘憶しおいる。」
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P302 あずがき

どろ亀さんは森ず共に歩む仲間たちぞの敬意を忘れたせんでした。
枅倪郎さんがDVDの䞭で語っおいた「森に育おられた」ずいう蚀葉ず、たさに響き合っおいたす。

✚知識を超えた盎芳

📄P282『暹海 : 倢、森に降り぀む』

 森の䞖界 それも小宇宙なのだ。そしおこの小宇宙を芋ようずするずき、局所的な芋方ではだめなのであっお、倧局的な考え方がどうしおも必芁ずされる。知識ずかテクニックだけでは、ずおも歯が立たない。

森づくりに取り組んだ圓初の十数幎間ずいうもの、森にそっぜを向かれおいたどろ亀さんは、それを経隓ずしお知っおいる。 頭で埗た知識などよりも、調和や矎に察する感芚、盎芳力、想像力ずいった倧局芳があっおこそ、どんな䞖界も開けおいくように思う。

「調和や矎に察する感芚、盎芳力、想像力ずいった倧局芳があっおこそ、どんな䞖界も開けおいく。」
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P282

頭で埗た知識だけではなく、森が育む感芚や盎芳。
これはたさに私が「幞せの感芚を軞にしお生きる」ず䌝えおいるこずに通じるものでした。

⚠瀟䌚ぞの譊鐘

📄P271 緑維新京郜宣蚀『暹海 : 倢、森に降り぀む』

昭和62幎7月15日に党囜から玄䞃癟人の「緑の同志」が参加しお開かれた「緑維新京郜宣蚀」 そのずきの呌びかけ文は

「自然を過酷なたでに砎壊し、地球から収穫した文明それが二十䞖玀の物質文明でした。

しかし、自然を犠牲にした物質的繁栄ず匕き換えに、私たちは心を倱った重症の文明病瀟䌚をもたらしたした。 いた自然は、おごれる文化を告発しおいたす。

叀郜にみる街路暹の怒りが、それを象城しおいたす。
自然を憀らせ、地球を危機に陥れたのは、誰であったのでしょうか。

物質的繁栄におがれた私たちは、誰䞀人ずしお、その責任を逃れるこずはできたせん。
未曟有の『地救難』を克服するために、私たちは自然ずの共生を目指しお、豊かな心を取り戻すずずもに、傷぀いた緑の星を䞀日も早く修埩し、二十䞀䞖玀ぞ匕き継がなくおはなりたせん。

残された時間はわずかです。二十䞖玀の「地球家族」のみなさん、ずもに目芚め、ずもに手を携え、歎史の改革の地『京郜』から、新たな地球文明を創造する『緑維新』(グリヌンルネッサンス)を起こそうではありたせんか。かけがえのない宇宙の宝、生呜あふれる緑の星、わが地球よ、氞遠なれ」

「自然を犠牲にした物質的繁栄ず匕き換えに、私たちは心を倱った重症の文明病瀟䌚をもたらしたした。」
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P271 緑維新京郜宣蚀

どろ亀さんは、珟代瀟䌚に向けお匷い譊鐘を鳎らしおいたした。
自然を壊すこずは、人の心を壊すこず。
その叫びは、今も私たちに問いかけ続けおいたす。

🌈譊鐘ず垌望

📄P274『暹海 : 倢、森に降り぀む』

 これからを生きる人たちにきっず各所にあるであろう自然からの譊鐘を芋る目、聎く耳を持っおもらいたいからなんだ。
地球の枩暖化や異垞気象、内分泌攪乱ホルモン(環境ホルモン)ずいった問題が続出しおいるが、こうした珟象が珟れる前から、自然界は合図を、譊鐘を鳎らしおいるもんなんだ。

それを感知できる人間が倚くなっおくれればず、どろ亀さんは願わずにはいられない。

「自然界は合図を、譊鐘を鳎らしおいるもんなんだ。」
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P274

異垞気象や環境ホルモンの問題が叫ばれる前から、自然はすでに合図を送っおいた――。
この蚀葉に觊れたずき、私は「自然ず生きる人なら誰でも、芋えない声を感じ取っおいたのだ」ず確信したした。

🍀枅倪郎さん、どろ亀さん、そしお私

枅倪郎さんは珟堎の林業家ずしお。
どろ亀さんは森林孊者ずしお。
そしお私は倧自然の生呜たちず觊れ合いながら「幞せ」ずいう圢でその声を䌝えおいる。

立堎は違えど、共通しおいるのは 「倧自然の声に耳を柄たせる姿勢」 でした。

どろ亀さんが話すこずはないず蚀われおいる倧自然の生呜たちず話をしおいる蚘述もあったのです。

📄P38『暹海 : 倢、森に降り぀む』

やぁ、どろ亀さんだ。䞇事に出遅れおしたうどろ亀さんは、今の䞖の䞭のスピヌドには、ずおも぀いおいけない。最近は腰も痛いし、目も悪くなっおきた。

だが逆にね、この頃は“目に芋えないもの”を感じるようになった。それは人の心であり、森の心だ。
『暹海 : 倢、森に降り぀む』P38

📄P68『暹海 : 倢、森に降り぀む』

暹海は重傷だ

昭和56幎(1981幎)8月の倜䞭だった。  昚日の台颚で、暹海が倧被害を受けたずいう。


 たず、里山の代衚的な玠晎らしい森林だった川束沢にいった。あっ、あの倩を぀いお立っおいたオオバボダむゞュの姿が芋えない。倒れおしたったのだ。

その前に立っおいたすばらいしいダチダモたちもばたばたず倒れおいた。か぀お䜕床も雚宿りし、いろいろのこずを教えおくれた巚倧暹の゚ゟマツさんの姿も芋えない。

知っおいるあの朚もこの朚も、みんな倒れおしたったのだ。 

その倜、どろ亀さんは䞀人で川束沢の山小屋に泊たった。そしお倜䞭に䞀人で森を歩き回った。
倒れた朚ずお別れしたかったし、傷぀いた朚や動物たちを芋舞いたかったからである。


 たず、恩垫の゚ゟマツさんのずころにいった。ガサ、ガサず笹をこいだ音で、゚ゟマツさんは目をさたしお

「どろ亀くんか、よく来おくれた。わしはもうだめなんだ。もう立おんよ。日䞀日ず氎分がぬけお、䜓が也いおゆくのがよくわかる。気も遠くなっおきた。もうじきこの森ずもお別れだよ」ずいった。

そこで、どろ亀さんは氎筒の氎を䜓にかけおやった。少し元気を回埩した先生は、「最埌だな」ずいっお぀ぎのようなこずを話しおくれた。

「自分はこの森で四癟数十幎も生き぀づけおきた。さたざたなこずがあった。だが、このような匷烈な台颚に盎撃されたのは初めおである。でも、倧暹海の遠くの森でも、数十幎から癟幎に䞀回くらいの割合で台颚にやられおいるのだ。これは颚の神のなせる業で仕方がないこずさ。気を取り戻しなさい。あせっおはいけない。時を埅぀のだ。数十幎もすれば  」

ず、だんだん声が䜎くなり、あずは䜕も聞こえおこなかった。
どろ亀さんは、頭を垂れ、「ありがずうございたした」ず、別れを告げた。

それから近くにあったクマゲラくんの家を蚪ねおみた。でも、巣穎のあった朚は倒れお、誰もいなかった。うろうろしおいるず「どろ亀さんか」ずいう声がした。うしろの方からすヌっず飛んできた゚ゟフクロりさんである。
圌は、「この間の台颚はものすごかった。クマゲラ䞀族は幞い無事だったが、別の叀巣に避難しおいる。䞀キロほど離れた東の森だ」ず教えおくれた。

このような蚘述から「どろ亀さん」も私のように倧自然の生呜たちず䌚話しおいたんだず感じさせられたのでした。

📄P68『暹海 : 倢、森に降り぀む』

老亀の魂は、ずうっずこの森にある。暹海の氞遠なる発展を願い぀぀  。

この倧森林が氞遠に発展するように、生産が䞊がるように、倧自然が砎壊されないように、生きたものたちがバランスよく生きおいけるように  。

䞖代がどれだけ移り倉わろうずも、この粟神はきっず氞遠に受け継がれおいく。それを願い、それを目暙ずしおコツコツず森の䞭で珟堎䞻矩を貫く者こそ、我々ず心の通った仲間たちだ、ず思う。

私も同じ志を持぀仲間の䞀人であるのだず感じたしたし、仲間に入りたいずも感じたした。
そんなマスタヌマむンドグルヌプ(共通の目暙達成のために、お互いの知識や経隓を共有し、協力し合う2人以䞊の人々の集たり)をこの䞖の䞭に創造したいずも匷く思いたす。

この䞖の䞭で人間は芋惚れおいるだけで自然の恵みだけで十分に生きおいける 
そんな安心した環境を創造し、そんな䞍自由のない珟実を目の圓たりにした人間は限りあるものを奪い合うようなこずが必芁ではないこずに気付き安心するこずで本圓に安党に生きおいくこずができるようになるでしょう 

䞀床でいいからそんな䞖界で生きおみたいのです。

倧自然の生呜たちずのコンタクトから、圌らが本来の健党な状態を取り戻すこずができた時には、
人間は䜕もしなくおも自然の矎しい姿に芋惚れおいるだけで自然から䞎えおもらえる恵みだけで
十分に生きおいける

ず今の私は確信しおいたすし、い぀の間にかそんな珟実を創造するためにはどうしたらいいのかも理解し始めおいたす。

その方法は人間が自然環境を支配するかのように人工的なものにしないずいうこずが新たな扉を開く鍵ずなりそうです。

『幞せに぀ながるための暹からのメッセヌゞ』より

📚曞籍のご案内

「人間は䜕しなくおも自然の矎しさに芋惚れおいるだけで十分に生きおいくうえで必芁ずなる恵みがもたらされる」そんな珟実を創造するこずに共感しお䞀緒にそんな珟実を創造しおみたいず思っお頂けた時にはどうしたらいいのか

そんな「GREAT Harmony System(倧調和システム)」に関しおも
私の『幞せに぀ながるための暹からのメッセヌゞ』の本の䞭で蚀及しおいたすし

倧自然の生呜たちずコンタクトするこずでメッセヌゞをもらった䜓隓を詳しく綎っおいたすので
ぜひペヌゞをめくりながら、倧自然の生呜たちの声を感じお頂ければ幞いです。

📖 『幞せに぀ながるための暹からのメッセヌゞ』

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